社労士試験に独学で合格するための効率のよい勉強法3選

2022年度社労士試験を受験し、選択式で基準点が1点足りずに不合格になった私の経験から、ここを意識しておけばもっと効率よく勉強を進められたのに…というポイントをまとめてみました。

社労士試験は試験範囲がかなり広く、全ての科目をやり終えたときには最初の科目のことはほぼ記憶に残っていません。

残念ながら私もそうでした…

だからこそ効率のよい勉強法を意識することで、①理解・定着度の向上 → ②モチベーションの維持 → ③合格率UP!に繋がると考えています。

2023年度社労士試験、一緒に合格しましょう!

目次

効率のよい勉強法3選

社労士試験合格に向けた効率の良い勉強法を3つにまとめてみました。

  • 過去問で出題回数の多い論点に注力する
  • インプットとアウトプットは同時並行で行う
  • 翌日に復習する

それぞれ1つずつ解説していきたいと思います。

過去問で出題回数の多い論点に注力する

とにかくまずは重要論点と言われる『過去問で出題回数の多い論点』に絞って勉強を進めましょう。

私もそうでしたが、初めて勉強する時は「テキストに書かれていることは全部覚えないと…」と思い込んでしまい、一言一句丁寧にテキストを読み込んでいました。

ただ、後になって考えると

  • 過去に1~2回しか出題されていないもの
  • 平成に入ってから出題されていないもの
  • 出題者の気まぐれで作問された受験生のレベルを逸脱しているもの

上記のような問題が改めて出題される可能性って極めて低いんですよね…

そうだとすれば、上記のような論点は思い切って勉強しない!

その代わり

過去の試験で何度も出題されている論点から勉強する!

ことが大切なんだと思います。

言い方を変えると、『マニアックな論点に時間をかけること』はやってはいけないことだと思います。

勇気が必要なことですが、マニアックな論点は切り捨ててしまいましょう!

今後も出題されないという保証はどこにもないのですが、出題される可能性が圧倒的に低いものに時間をかけることはもったいないです。

全ての試験範囲の勉強が終わって余裕が出来てから着手するので十分だと思います。

パパゴリ

気が付いたら試験範囲が全部終わらなかった…

なんてことにならないようにしましょう。

さっきから出てきてるけど『マニアックな論点』っていったい何??

という疑問が当然浮かんでくると思います。

例えば、労働者災害補償保険法の中で「帰り道に蛇に咬まれて怪我をしたがこれは通勤災害になるか?」といった問題が出題されることがあります。

あまりにも興味深い内容で読み物の1つとしてついつい最後まで読みたくなってしまいますが、そんなものに時間をかけていてはいつまでたっても前に進めません。

それよりも「出張の際に自宅から駅に向かうまでの道のりで交通事故に遭った。このケースは通勤災害なのか?業務災害のなのか?」といった本質を理解することの方が重要です。

繰り返しになりますが

過去の試験で何度も出題されている論点から勉強する!

を意識して勉強を進めていきましょう。

インプットとアウトプットは同時並行で行う

インプット:講義の視聴、テキストの読み込み

アウトプット:問題集を解く、過去問を解く

この2つは同時並行で進めるようにしましょう。

社労士試験の範囲は広く、覚えても覚えても昔のことはすっかり忘れてしまいます。

そうなると「また講義を視聴して理解を深めよう」「また最初からテキストを読み込んで覚え直そう」となってしまい、問題演習にまで手が回らなかったということが往々にしてあると思います。

かくいう私もそうでした…

もし問題演習をほとんど行わず過去問を解く経験が不足していると、テスト本番で問題を見たときに

パパゴリ

問題数も多いし、言い回しも難しいし、問題文も長くて全然解ける気がしない…

なんてことになってしまいます。

問題演習(特に過去問)を何度も繰り返すことで

  • 出題者の引っ掛けポイントが直感的にわかってくる
  • 長文問題に慣れることで最後まで集中して問題文を読むことができる
  • 法律特有の言い回しに慣れることで問題の意図を掴むことができる
  • 様々な出題形式に慣れることで慌てずに問題を解くことができる

といった能力が身につきますし、本番で動揺することもなくなると思います。

みなさんはアウトプットを同時並行で行うことで、私の二の舞には決してならないで下さい。

アウトプットを併用して記憶の定着度を高める

インプットとアウトプットを同時並行で行うメリットは他にもあります。

カーピック博士の記憶に関する実験

これは、記憶の定着には『インプット=暗記すること』よりも『アウトプット=問題を解くこと』の方が効果があるということを示した実験になります。

アウトプットを併用した学習の方がインプットだけの学習よりも2倍以上の効果をもたらすことが証明されています。

このことからも『アウトプット=問題を解くこと』がいかに重要かがわかっていただけると思います。

私自身もこれを知ってからは、問題演習を疎かにすることなく勉強を進めています。

インプット(暗記すること)とアウトプット(問題を解くこと)は同時並行で行う!

を意識することで記憶への定着度を高めていきましょう。

翌日に復習する

人間は忘れる生き物です。

だからこそ効果的なタイミングで復習をすることで記憶への定着を高めていくことが必要です。

カナダのウォータールー大学の研究結果によると、復習の最適なタイミングは

  1. 1回目の復習:24時間以内
  2. 2回目の復習:1週間後
  3. 3回目の復習:1ヵ月後

が望ましいと言われています。

もちろん100%覚えられるわけではありませんが、少しでも効率的かつ長期的に記憶をしたいですよね。

当時の私は1科目が全て終わってから復習をしていたので、最初に学習してから1回目の復習までの期間は1ヵ月近く空いていました…

これでは覚えられるものも覚えられません(泣)

また、私はもうすぐ40歳になるアラフォーですが、職場の同僚や友人から「学生時代に比べて覚えられなくなったよ」といった声をよく聞きます。

確かに私も「覚えるのに時間がかかるな~」とか「昨日覚えたこと、もう忘れちゃったよ」と言いたくなるときもありますが、正直なところ今も昔も大して差はないと思っています。

学生時代を振り返ると、1回しかやらなかったことは今も変わらず覚えられなかったはずです。

もし覚えていたとしても、テストが終わったら忘れていたと思います(笑)

ので、年齢を言い訳にすることなく

翌日に復習する! 余裕があれば1週間後、1ヵ月後にも復習する!

ことを意識して復習していきましょう。

社労士試験の勉強を1年間続けてきて気付いたこと(まとめ)

2022年度社労士試験は文字通り1点に泣く結果となりましたが、試験勉強を1年間続けてきたことで「やはり合格率5%は伊達じゃないな~」と実感しました。

  • 試験範囲がとにかく広く、全ての範囲を学習するのにかなりの時間がかかる。
  • 1年に1回しか受験のチャンスがないため、勉強を継続するモチベーションの維持が難しい。
  • 各科目に基準点があるため苦手科目を作ることは許されず、全ての科目を満遍なく勉強しなければならない。

これが社労士試験を難関と言わしめている所以だと私なりに感じています。

2022年度社労士試験では全ての試験範囲を学習することができず、具体的に言うと白書対策や法改正まで手が回らず、試験当日を不安な気持ちで迎えていました。

また、全く勉強しない日も多々あり、1年間高いモチベーションを持ち続けて勉強をしてきたかというと決してそんなことはありません。

今考えると、気持ちの時点ですでに負けていたのかもしれませんね…

最後になりますが、私自身、同じ失敗を繰り返さないためにも効率のよい勉強法は必須だと痛感しています。

  • 過去問で出題回数の多い論点に注力する
  • インプットとアウトプットは同時並行で行う
  • 翌日に復習する
パパゴリ

効率のよい勉強法を意識して、2023年度社労士試験、一緒に合格できるよう頑張りましょう!

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